韓国のサイン会システム。日本ではギャンブルとして法律に触れる可能性も?

韓国のサイン会システム。日本ではギャンブルとして法律に触れる可能性も?

韓国のサイン会について面白い記事が韓国で掲載されたので紹介します。chosun.comより。

世界に逆走してCDが売れまくっている韓国K-POP業界

記事によると、世界の音楽業界ではCDが売れなく、ダウンロードやストリーミングが中心になってきているのに対し、韓国の音楽業界ではそれとは逆にCDが売れ続けているという現象が起きているようです。しかもCDの売れ行きは毎年増加傾向にあり、これは時代を逆行する異例の状態となります。

韓国でCDが売れている理由

この現象が起きている理由として2つ挙げられています。

1.CDの特典性

K-POPのCDは単に音楽を聴くためのデータではなく、写真集やカードなどが付属しており、たとえCDプレーヤーがなくても楽しめるものとなっています。また同じCDであったとしても様々なパッケージのデザインで販売されており、ランダムにフォトカードやポスターなどが付属するなど、ファンにとってはコレクションとしても楽しめるものと化しているためです。

2.オークション化しつつあるサイン会

K-POPアイドルではもはや一般的になりつつあるサイン会。サイン会は抽選制で、CDに応募券が付与するため、CDをたくさん購入すればそれだけ当選される確率が上がる仕組みとなっています。このサイン会が韓国のK-POP業界ではCDの売れ行きの促進の1つになっていると指摘されています。人気アイドルになると1回のサイン会で数十枚、数百枚同じCDを購入しなければならず、それでも落選者が出る状況です。そんなサイン会が1回の新曲のリリースでソウル各地、韓国の地方都市で連日行われるため莫大な量のCDが購入されることになります。大量に購入すればそれだけ当選率の上がるK-POPのサイン会について記事では『オークションである』と表現されています。

日本では法に触れる可能性のある韓国のサイン会

今回紹介した記事では日本のアイドルの握手会にも触れられており、日本の握手会と異なる点として、日本の握手会の場合は先に握手会を応募してCDを購入をする仕組みとなり、落選した場合はキャンセルとなります。大量購入で当選するかしないか分からない韓国のサイン会のシステムは日本ではギャンブルに近く、法に触れる可能性があると指摘されています。

このようにCDが売れている反面、様々な問題もありそうなK-POPのサイン会。数年前に韓国ではSMエンターテインメントなど大手所属事務所のアイドルグッズが高価すぎると問題になりましたが、ファンは好きでファン活動に参加をしているためなかなか規制をし難いそうですね。

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